思い出の６ｍ機たち

長年アマチュア無線を楽しんでいるといつも新しい機械（リグと言います）が欲しくなります。これはどの趣味でも同じですがキングオブホビーはかかるお金もキングです。１台で１００万円を超える値段のリグが発売されて久しいですが自分自身も買い替えた値段を合わせると新車の国産車をはるかに超えた値段になっています。今まで使った６ｍリグのインプレッションを書いてみます。

＜ＦＴ－６２０＞ヤエス：６ｍＳＳＢの電波が出せる初めてのモノバンドトランシーバー、それまではＳＳＢの出せるＨＦのリグにトランスバーター（当時はアップバーターと言っていた）を付けるのが一般的でした。混変調に弱くすぐＱＲＨを起こしてしまう弱点がありました。買ってしばらくしてＦＴ－６２０Ｂが出たのですがあまり性能は変わらないのに値段が大幅に上がっていてびっくりした記憶があります。
＜ＩＣ－５５１＞アイコム：デジタル表示２ＶＦＯの画期的な機能で登場しました。ＦＭ・パスバンド・ＶＯＸがオプションで値段を抑えてベストセラーになりました。ハイパワーの５５１Ｄも当時は使っていた方も多かったと思います。受信感度がイマイチでしたが受信回路が外部に出ていて受信アンプをかんたんにつなげることができました。アメコやルナーのアンプを使っていましたね。
＜ＴＲ－１３００＞トリオ：ハンディと言うには大きめ、単体では１．５Ｗしか出ませんがリニアを付けると１０Ｗの固定局としてつかえました。ただし出られる周波数が５０．２５５まで中にはＶＦＯー４０をつないだ局も居ましたがあまり一般的ではありませんでした。簡単なスキャン機能も付いていて受信感度もそこそこ有り使いやすいリグでした。
＜ＴＳ－６７０＞トリオ：トリオは早々に６ｍモノバンドのリグから撤退してＨＦ＋６ｍの機械に代わっていしまいました。このリグはゼネカバ受信機も組み込める機械で使いやすかった。２アマの資格を取った時はＴＳ－６７０＋ＨＬ６６Ｖのリニアで５０Ｗの申請をしました。
＜ＦＴ－６８０＞ヤエス：６ｍモービルを楽しんでいたときに使っていたリグ、各メーカーからモービル用のリグが発売されていました。Ｓメーターの照明がケバイ色で印象に残っています。
＜ＩＣ－５７５＞アイコム：トリオに続いて各メーカーも６ｍモノバンドトランシーバーは作らなくなってしまいました。この機械は２８Ｍｈｚと５０Ｍｈｚのツインバンドトランシーバーです。これにＨＬ－１６６Ｖを付けて６ｍの２００Ｗを申請しました。固定局の免許は２８Ｍｈｚ１０Ｗ・５０Ｍｈｚ２００Ｗのへんてこな内容でした。
＜ＴＳ－６０＞ケンウッド（トリオ）：久しぶりに出たモノバンドリグはモービル用のスタイリッシュな姿をしていました。外見はＨＦ機のＴＳ－５０と同じでセットで並べている局も多かったと思います。このリグを見るとＫ５Ｋ（キングマンリーフ）が聞こえていたのにできなかった事を思い出します。
＜ＩＣ－７５６ＰＲＯ＞アイコム：バンドスコープはそれまでのリグの常識を覆しました。この機能に慣れると他のリグが使えなくなる（？）ほど衝撃的な機能です。何せ一目でバンドの状況がわかるのですから・・・、でも最終的にはワッチ力なのですがね。
＜ＩＣ－７０６＞アイコム：この頃からネットオークションを利用することが多くなりました。このリグもオークションで手に入れました。この小さな機械でＨＦから２Ｍまでオールモードで電波が出せます。
＜ＦＴ－１０００ＭＰマークⅤ＋ＦＴＶ－１０００＞バーテックススタンダード（ヤエス）当時の最高級ＨＦリグ＋トランスバーターで２００Ｗ出力、十分使いこなせませんでした。高出力だけあって送信しているとすぐファンが回って結構うるさかった。アナログとＤＳＰのいいとこ取りを狙った機械です。
＜ＩＣ－７４００＞アイコム：無線機屋さんで中古で展示されていたのを見て衝動買い、１０万円以下の値段で買えました。変更申請したら１４４Ｍｈｚの電磁波防護指針のデータを求められました。電話でアンテナの設置状況を説明して事なきを得ましたがちょっと冷や汗。
＜ＩＣ－７５６ＰＲＯⅢ＞アイコム：ＰＲＯからⅡ、Ⅲと進化した７５６シリーズですが全体的には使いやすさは向上していますが驚くほどの・・・とまでは言えません。最近の７６００も評価ではＰＲＯⅢとほぼ同じですが・・・値段の高いリグも試してみたくなります。
＜ＩＣ－７４１０＞アイコム：ＨＦ＋６ｍ１００Ｗフルに出ます。コストパフォーマンスは抜群ですがバンドスコープに慣れてしまうとやはり見劣りしてしまいます。今はＥスポ専用に使っています。

こうして並べてみるとアイコムのリグが多いですね、やはりバンドスコープの出現は新しい時代を作りました。